第368回 千心会例会2019年10月

案内

「水雲会」40年の活動から感じた感想――「人生を元気にしてくれるのは人・本・旅である」ことと高齢生活での人・本・旅に向かう知恵――「集まりを活用しよう」について申し述べたいと思います。

人生を学ぶ学校、人間形成の栄養源といえば、やはり人・本・旅といって過言ではないでしょう。この3つには「出逢い」というものがあります。この出逢いにより人は決定的な影響を受け、人生を学び、人間形成をしてゆきます。また人・本・旅から知(情報)を得、情・意を鍛えます。

人・本・旅に向かう場合、個人として向かうだけでなく「集団を用いる」ことができます。

集団とは、人の集まり=「場」のことです。「場」は生きものであり、原理・特性があります。水雲会ではこの「場の思想」の原理・特性を「場づくり指針7か条」として、運営指針としてきました。

この「場づくり」を人に適用すれば「サロンづくり」となり、本に適用すれば「読書会」、旅の場合は「仲間旅」となります。集団を用いると多くの効用があります。特に引きこもりの傾向が強くなっていく高齢者には、引きこもり防止、認知症予防などの観点からも「集まり」を活用していくことが必要になってきていると思われます。

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大須賀敏剛(としまさ) 氏 のプロフィール

1941年生まれ   香川県出身 京都大学法学部卒 信託銀行に入行、定年で退職。
1979年       信託銀行在職中に異業種交流勉強会「水雲会」を立上げ、以降現在に至る40年間活動を続ける。
その間79年~96年の17年間大手新聞社のビジネスマン向け「新刊書紹介コラム」を担当・執筆、800冊を紹介。
編著書に「学びと遊びは掛け算でいこう!」(2009年)